ジェイミー観劇しました

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ジェイミー観劇しました

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  • #826
    茉莉花
    ゲスト

    おはようございます。昨日の観劇の補足です。

    〈主人公のバックグラウンドとして掘り下げたいこと〉
    ・日常母(とその友人)が父親の代わりをしてくれている
    ・父は固定観念の強い人で、主人公の内面を理解しようとしなかった。
    ・主人公は気が優しく、マイペースなタイプ。(パフォーマー志望にしては、踊りの型が決まっていないのが今後に向けた課題か。)
    ・なぜ、主人公はドラグアクインになりたいのか←服装?パフォーマンス?ひたすら女性的でありたい?

    ・16歳という設定は、級友も含めてドラグアクインのパフォーマンスに関心持ち、見学に行くだろうか?(舞台では、プロム衣装が二種類登場している。卒業式後のフォーマルパタンと、ダンパというだけのカジュアルスタイルでのフィナーレパタン。舞台では、時間の逆行あり、観ていてやや混乱した。)

    ・主人公は、頼もしい母への思慕と男性の中に女性的部分を認めるというクインたちへのシンパシーの間に、自分にとっての新しいバランスを見いだして行く。(クインたちの中には、内面に女性性強い人、男性性強い人があるはず。そこを個々に演じ分けて貰うと、感情移入しやすくなると思われる*。)

    ・主人公が自分のなりたい者、自身の変心願望に気がつくまでの経緯が今少し暗示されていたならば、より理解しやすくなるだろう。
    (たとえば、子ども時代に出色のパフォーマンス経験あり。それを訳あって封印しなければならなかった立場とするか。或いは実は、SNSで制服でのパフォーマンスを発信始めていて、目下密かな人気者になっている!?とか。)

    *(参考)LGBT用語解説 より
    〈ドラァグクイーンとは〉抜粋
    クィアカルチャーで歴史の長い、パフォーマーの一種。ゲイのクラブなどが発祥とされている。派手なメイクと「女装」でステージで踊ったり口パクをしたりするパフォーマンスが定番。一説によると長いドレスやガウンを引きずる(ドラァグ/Drag)姿が由来とも言われている。ゲイ男性であったがドラァグの経験を通し、自分が女性であったと気づいたトランスジェンダー女性のドラァグクイーンとしてジア・ガン(Gia Gunn)が有名。

    ←上記、カンパニーの皆さんと参考になさってください。
    メッセージボードの使い方がわかっていないまま、お送りしているので、不適ならば公開欄より削除くださいね。
    千穐楽を無事迎えられますよう願っています。

    #837
    かわいで
    ゲスト

    茉莉花さん
    濃いご観劇だったことがことが伝わってくるご感想ありがとうございます。
    「ジェイミー」はもともとBBCのドキュメンタリーをベースにした物語&初演はまさにそのシェフィールドだったということで、さまざまなマイノリティの人たちが一人一人、自分の問題を抱えつつジェイミーと関わり合う、そこからさまざまなものが見えてくるのがリアルで多面的で、また、決着はしない物語だなと思います。おそらくこれは2011年ぐらいの話だと思いますが、少しずつアップデートされていく価値観を踏まえて、2021年の日本で上演するに当たってこういう空気に作り上げたところが面白いし見事だなと。優しさや楽しさもあれば、ある意味で絶望感も含めた現実の厳しさなんかもあって。
    そんな中だからドラァグスの「怒り」と戦士たちとしてぶち上げる鮮やかさが際立つんだろうな。

    憧れのドラァグクイーンの世界に飛び込んでいくジェイミーの無邪気さとか、実は周りを見てないあやうさとかはもう「16歳、16歳…」と唱えながらハラハラしつつ観てました(笑)。まぶしいぐらいに若くて未熟で「自分」を定めて生きてくっていうか生き始めるのに必死で、そのまま全てに当たって砕ける不器用さ。演出のジェフリー・ペイジさんがジェイミーの行動を高く飛びすぎたイカロスに例えていましたが、墜落したイカロスはそれからどうする?っていうことに答えをくれる、プロムでの彼の行動やラストの晴れやかなゴミ出し姿が嬉しかったです。

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